|
コタツに入ってカタログと電卓で机上論
少し風邪気味なので、北極圏?の現場には行かず部屋でコタツに入り みかんを食べながらカタログ等で電卓を使い時間つぶしをしよう!
カタログを見ていくとエンジン諸元の所には絶対ボア・ストロ−クがのっている。まずは、ストロ−ク これで遊んでみよう。
エンジンを作るのに何回転まで回していいのか大体決めて行くのに役に立つのが平均ピストンスピ−ドってやつだ。本当は、コンロッド長でピストンスピ−ドが変わってくるのだが式を微分と聞くだけで頭の回りに鳥が飛ぶので(笑)簡単な算数で行こう。
ピストンスピ−ドは限界説が25m(メ−トル)/sec(秒)とか囁かれているが、ジェトの場合は、回転数が異常に上がっても「インペラ−がついて来ませんから〜残念!!」となるわけや(笑)
限界は技術向上で毎年向上するだろうが、しかし、ここでは、25mが限界と仮定して話を進めていく事にする。安全圏運転は大体限界の80%運転となっている。腹八分目と言うこっちゃね。てなわけで20mで15Fを計算してみよう。
15Fのストロ−ク 69,2mmなので、1回転(往復)にするにはX2となり 69,2X2=138,4mmとなる
ピストンスピ−ド 20mをmm(ミリメ−トル)に換算するには20X1000=20000mm
平均ピストンスピ−ド 20000÷138,4≒144,51は1秒なもんで1分間にするのは144,51X60=8671rpmとなる
残念ながら15Fは、空ぶかしチェックでリミッタ−は8000rpm近辺で作動していた。計算上の8671rpmはCPUのプログラム変更しない限りサヨウナラみたいだ。ちなみに現在ママチャリ15F(笑)は元気良く7400rpm回っているので、そのピストンスピ−ドは、7400X138,4÷60÷1000≒17m/secとなる。ぜんぜん平気なピストンスピ−ドだ。
ついでにSXR800エンジンも計算してみよう。20m÷148X60≒8108rpmとなる。う〜んグリ−ンクラブのエンジンの使用回転数はバッチリや云う事やね。
しかし、回転が上がってもインペラ−がついてこなければスピ−ドは向上しない。そこでインペラ−の最大周速を計算してみよう。我々の実験結果、最大インペラ−スピ−ドは58m/secとなっている。15Fに当てはめてみると
インペラ−径 Φ148
周長 148X3,14=464,72mm
周速換算 58X1000=58000mm
回転数 58000÷464,72X60≒7488rpm
現状15Fは、エンジン回転数とインペラ−の周速が良い状態であるちゅうこっちゃね!ちなみにSXR800では、58m÷(140X3,14)X60≒7916rpmとなる。しかし、性能を出すのにピストンスピ−ドを20m近くに持って行きたいのでグリ−ンクラブでは動圧ペラを開発して、インペラ−周速が60m/secまで追従するようにした。
次は、吸排気のタイミングを司るカムだ。今後ママチャリ15FをMODしていくのにハイプロフィ−ル&ハイリフトカムの存在は絶対だ。そこで15F系エンジンのバルブタイミングを見てみると・・・・・・
(吸気) (排気)
12F 開15BTDC 閉65ABDC 総角260 開58BBDC 閉16ATDC 総角254
15F 22,5 67,5 270 74,5 9,5 264
12R 46 74 300 69 45 294
これはなんのこっちゃ分からん人の為に説明すると、12Fの場合、吸気バルブが開くのがBTDC(ビフォア−トップデスセンタ−)つまり、上死点前15度で、閉じるのがABDC(アフタ−ボトムデスセンタ−)下死点後65度で、総角(デュレ−ションアングル)は、バルブが開いている間の角度で260度と云う事やね。総角は計算でき、開くタイミングに閉じるタイミングを足してそこに180度を足したものだ。12Fの吸気で計算すると15度+65度+180度=260度となるわけや。排気も同じ事が出来る。次はオ−バ−ラップの計算だ。どこかこのサイトにカムの写真が載っており、すごいオ−バ−ラップだと書かれていたが・・そんなあんさん!カムのプロフィ−ルを見ただけでオ−バ−ラップは分からんって(笑)オ−バ−ラップとは、排気と吸気のバルブが両方共開いている常態を言いますね。オ−バ−ラップが多いほど高速で吸排気脈動がシンクロするもので高速タイプのカムになりますね。オ−バ−ラップの計算は、吸気の開く角度に排気の閉じる角度を足した角度になります。12Fでは、15+16=31度になりますね。15Fは、32度 12Rは、91度でトレビア〜ンになります。このごろの陸のエンジンの進歩はすごいものがありますね。12RのINのDアングルは300度でEXは294度!おまけに町乗り!我々が以前ス−パ−バイクをしていた時代、Dアングルは275度位だったのに・・・・で、BTDCやBBDCとややこしいバルブタイミングは、パッと頭の中で想像出来ないので、バルブタイミングを簡単に表すのがロブセンタ−角となる。つまり、カムの最大リフト値でタイミングがどうなっているのか判断するのだ。これも計算出来る。12Rでいくと、IN総角は、300度なもんで、最大リフトはカムのセンタ−に存在するもので、半分にして150度になりますね。これに開き角の46度を引いたらロブセンタ−は、104度 同じくEX総角は294度の半分の147度、閉じ角45度を引いてロブセンタ−102度となる。ウ〜ン トレビア〜ンだ!大体NAのレ−シングエンジンはロブセンタ−が107/102位におさまってくる。2サイクルのポ−トタイミングの上限が排気ポ−トはストロ−クの50%までで、掃気は、75%までと同じ様な理屈だ。これ以上は、ただのスカスカエンジンになるだけで非常に効率が悪い。しかし、すべてのマッチングなので、限界まで攻めなくても普通はOKと思う方が良い。
次はポンプノズル径の計算だ。SXR800がΦ140のポンプでノズル径Φ76である。15Fに換算してみよう、15FのポンプはΦ148であるから・・・・
140:76=148:X で 140X=11248となる、X≒Φ80,34 換算式では15Fのノズル径は、Φ80,3になれば良さそうだ、ちなみに15Fノズル径は実測Φ80でした。
しかし、船体重量が違うやろ、ちゅ〜ことで、船体重量の換算だ。SXR800の実測は160kgなので上の式にあてはめ・・・
160:800=X:1500で 800X=240000になり X=300kg
これで15Fが300kgでなければならなくなる。根性で軽量化して300kgにしたらバッチリかも、しかし、重量をノズル径補正に計算をしてみると・・・・
15Fは、あまりにも重いので、体の弱い我々は、実測はパ〜スである(笑)素直にカタログ値を信じよう!カタログ値338kgである。これをふまえ・・・
Φ80のノズル面積は、 40X40X3,14≒5024o平方
計算重量1kgに対する面積は、 5024÷300≒16,745o平方
カタログ値から計算重量の差 338-300=38kg
補正量 38X16,745=636,31o・kg
ノズル径算出 636,31+5024÷3,14を√してX2≒Φ84,92
重量補正すれば、約Φ85のノズルと出た。しかし、面積は、直径の二乗に比例するので間を取ってΦ82,5のノズルも制作してテストに行けば楽しそうである。次までにつくるぞ〜〜!!
まだまだ、カタログ上の数字から、電卓片手にいろいろと遊べる。ボアから点火時期も求めるし、排気タイミング変更による圧縮比の補正式や、排気官長の式、etc、しかし、自分の公式でOK,別に重力加速度とかレイノズル数も必要ない!今まで見えなかった物が見えてくるかも〜〜
次は、15F Ver1,3の様子かも?つづくかも〜〜!!
|