アレスターアダプター

アレスターアダプターとは、アレスター(エアクリーナー)等をキャブレターに結束するアイテムであるが、注入気流を整流すると言う重要な機能もあるのである。

我々が吸気試験機にてテストした結果、アレスターの先端が鋭利に始まっているものは見た目にも良く、気流を整流しそうだが、それはあまり整流せず、吸気効率が悪いのである。
また、エアファンネル形状のものも多く出回っているが、吸気試験機にかければ、あまり効率が高いのが市販されていないのが現状である。(アメリカの製品で黒アルマイトした製品などは、吸気試験機において最低値である。)

また、2気筒と3気筒では、アレスターのベルマウス形状が異なるのがあたりまえであるが、ほとんどの市販品は同じ形状をしているのが現状である。
なぜならば、2気筒は180度クランクであり、BBCからTDCまでが吸気時間帯であり(ただわかりやすく言っているだけであり、現実は全然違うのである。)吸気時間帯は180度あり、それぞれの気筒が独立しているのである。(正確なタイミングは教えられないが、吸気タイミングは厳密には数度オーバーラップしているのである。)

であるから、2気筒の場合は、各キャブレターの最大吸気抵抗値を減らす方向でベルヌーイの定理による二乗の連続帯であり、それに基づき形状を構成していけば良いが、3気筒は120度クランクであるので、吸気時間帯が180度あるとすれば60度は各気筒ごとオーバーラップしているのである。

OEMのインテークマニホールドにおいて、各気筒間の排気圧力による(反転反射波及び異総点火時期による)セッティングの差異を補正するために各インマニが連結穴によりつながっているのである。
そこへ2気筒のベルマウス形状を適用すれば、慣性過吸があまり働かず、60度のオーバーラップ時間帯の吸気効率が落ちるのである。

であるからして3気筒の場合は吸気抵抗より慣性過吸をきたし、その60度のオーバーラップ時点において最大の慣性過吸をきかすようなベルマウス形状にしなければ性能が出ないのである。

我々がこのほどリリースしたウルトラのフレームアレスターアダプターなどは、負圧キャブの大気圧が吸気負圧に影響されないように5ミリオフセットし、また、ベルマウス形状もベルヌーイの最大効率の最低値を踏襲し、慣性過吸の最大値を取っているのである。

GPR1200もその理論により現在開発中なので、皆さん楽しみに待っていてください。
現状において1200のアレスターアダプターで、この上記の理論にのっとって製作されているアレスターアダプターが市販されていないのは、私にとって、営利目的にアフターマーケットメーカーが走り、性能を度外視する方向なのは悲しいことである。

吸気試験機においてアレスターアダプターの試験をしているところ

任意の部分も高精度で測定でき、負圧ホールの穴位置などもこの試験機で決定された。
予告
次回から発売するアレスターアダプターは可変アダプターをただ今開発中です。
エンジンの要求吸気量に対しアダプターの寸法が自動的に変わるアダプターを現在開発中です。