キャブレター理論 その1

単純計算によるキャブレター口径の算出

いろいろなレーシングエンジンで次の計算式を用いれば簡単にキャブレターのベンチュリー径、もしくはチョークサイズが算出できるのである。

キャブレターの口径X=1気筒の排気量(リッター換算)×最大出力発生回転数を平方根で割り、定数0.82mmを掛ければ大体の数値が出るのである。

例に例えると、ミニバイクレースなどであなたがもしNSR50で出場したいのであれば、キャブの口径は下記の通りである。
口径X=0.049(49cc)×15000(15000rpm)それを平方根し、×定数0.82=約22.2になるはずである。
であるから、22から24といわれるキャブはマッチングするはずである。(最大出力発生回転数は計算式でもとまるので、それはまたピストン編でお話します。)

次の例でいえば、フェアレディーZのL6を3Lに改造した場合、キャブ口径Xは1気筒あたり0.5L×8000rpmを平方根し、定数0.82を掛ければ答えは51.86になるはずである。
であるから、ウエーバーの50¢をつければよいと思われる。

SJなどで近年高回転化が叫ばれるのであれば、SJはボア81¢なので計算式に当てはめると40.5×40.5×3.14×ストローク=68なので、350.2ccなのである。(1気筒あたり)
キャブ口径Xは0.35×7600を平方根で割り、定数0.82を掛ければ42.29になるはずである。
ということは、ベンチュリーサイズが(チョークサイズはもっと大きい)42以上であればこの回転数は実現するということである。

あなたのジェットがこの回転数を実現しないのであれば、すべてのチューニングアイテムに対し、再考した方が良いと思われるのである。(特にチャンバーサイズなど)

次回はキャブレター考その2に続く。


キャブレターのパイロットホール穴径、及び位置、ベンチュリーサイズ、及びメインベンチュリーまたはベンチュリー形状、それから1/8開度毎の過渡特性値の負圧量などを試験しております。

その他、インテークマニホールド、リードバルブブースターなどの複合試験をし、より良い製品を皆様にお届けしたいと思います。