リードバルブ(弁)について
| 昔、テストエンジンのクランクケースのリードバルブ室の側面を切り取り、そこにポリカーボネード板を装着し、ストロボシンクロ撮影をして弁の動き、その他諸々を実験したことがあるが、弁は割と無茶苦茶に動いているのである。 ただこの時に予想と反したことは、リードバルブの開き始めは、先端部ではなく、ちょうど鞭が撓るように根元から開いていくのである。 そのようなリードバルブの理想的条件といえば、軽く、薄く、固有振動数が高く、また、強靭であり、耐久性が在るものという相反したことを両立しなければならないのである。 いいかげんに動く割には、高度な条件を突きつけられるのがリードバルブの難しいところである。 多くのメーカーでカーボン製のリードバルブがリリースされているが、やはり耐久性に乏しく、やはりそこそこの性能を発揮し、耐久性をも両立させ、また、値段設定を安くしようと思えばFRP製に落ち着くのである。(ほとんどのメーカー純正がFRP製であるのはそのためである。) また、センター部と端部との吸気圧力の差があるので、弁同士を個々に切り離し製作するほうが、エンジンの性能は全域で安定するのである。 また、二輪の弁を流用しているユーザーもいるが、例を挙げればX-2のリードバルブの大きさは、二輪では大体125CCクラスの大きさなのである。 二輪の場合はそれで良いと思われるが(キャブの口径を考えて)、X-2は1気筒約3倍弱の排気量があり、また、キャブの口径も大きいので相対的にリードバルブはあまりにも小さいのである。 であるから、PWCはPWC独特のパワーバンドがあり、それに伴うリードバルブをチョイスしなければならないと思う。 |