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我々のX-2のステップが、完成し製品販売となったので、今回は、X-2に於けるステップ学を我々の独断と偏見で書いていこう(笑)。
まず、旧X-2からNEW X-2にスイッチして最大の問題点は、減速時のチャインウォ−クだ、船体が、左右に小刻みに激しく揺れ正確なコ−ナ−アプロ−チが出来ない、これは、ライダ−の慣れの問題で解決するが、船体側で、なくなる事に越した事は無いが今回は、ステップ考なので、解決策は、別考させて頂く、又、NEW X-2は、船底形状や、主機の配置をコストの為、SX-Rと共通化した為、やはり走行時の重心点が、SX-Rと同じ所が良い様である、メ−カ−でも重心点を合わせ込む為、バッテリ−の位置変更をしているが、それ以上にハンドルグリップ位置(ライディングポジション)の相違がSX-Rと顕著なので、後荷重でライディングしなければならない、そこでステップ高さが大いに問題となるのだ。
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図-1 |
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図-1は、ロ−リングセンタ−軸からステップまでの10度の角度範囲を示したものだ。
もし、船体が10度のチャインウォ−クを起した場合、ロ−リングセンタ−軸中心点AからBまでを200mmと仮定すると弧の長さB〜B’は、2πr/36で約34,9mmとなる、同じくA〜Cのハイステップ高さが240mmと仮定される10度の弧の長さは、約41,9mmとなる、これは、A〜Cは、A〜Bの120%であり、弧A〜A’と弧B〜B’の値も120%と云う事なので、ステップの振幅は、ステップの高さに正比例すると云う事になる、しかし、運動量となると、簡単に説明する為に図-1のAAA’,ABB’の面積を運動量と仮定すると(V・S・Gは割愛)円の面積は、πr2なので、半径の2乗に比例する事となる、だから弧の振幅(弧)は、ステップの高さの20%増しであったが、運動エネルギ−(面積)は、2乗の44%増しとなる。
この場合ステップを20mm(20%)高くしただけで、チャインウォ−クが44%増しのエネルギ−となるのである、これでは、ライダ−の押さえがきかないし恐怖感を増長するだけである、又、後荷重に於いて高いステップは、荷重移動の妨げになるので、STDのステップ角よりも高いステップは、ストレ−トで荷重のかけにくい後荷重を阻むものと思われる、なので、これらを踏まえステップ高さは、STDの延長線上以下に存在した方が賢明と思われる。
又、コ−ナ−中の荷重を考えてみよう。
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図-2 |
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図-2は、左コ−ナ−をθ度船体を傾けて旋回している図だ。
より効率の良い旋回をする為にコ−ナ−のエイペックスにめがけて2次旋回を行なうのにリアステアを積極的に利用しなければならない、リアステアは、ステアリングノズルの推力噴出角度を利用するのではなく、船体後部を水中により深く沈め船首を旋回方向に向かわせる作業である、図のFの様に大きな力の入力が出来れば、模範的なリアステアとなり横滑りもポンプ吸い込み口のエア−ドロ−も無く、高効率な旋回脱出が望める。
図の左足の荷重がiF,右足の荷重がoFとすれば、両足の荷重のつり合いが出来れば、合成荷重mFとなり、リアステアに貢献できる、なので、両足のステップ高さの顕著なものは、合成荷重mFとFとのシンクロが難しいと思われる、しかし、ライダ−は、遠心力cfにつり合う為、内荷重しているので外荷重の補正分、ステップの高さは、最低限必要である。
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図-3 |
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又、ステップ面をデッキ面より後から見て外側に上げる場合、面に対しての入力を直角と仮定し考えると、通常のステップ面から入力した荷重は、Fbで、傾斜ステップから入力した荷重をFaとする、船体のロ−リングセンタ−Cからの各荷重の延長線までの距離は、aL,bLとなり、合成力は、bL・Fb<aL・Faとなり、旋回中傾斜ステップは、ライダ−の過少な入力でも船体を起す力が顕著に働きコ−ナ−のトレ−ス性を妨げるものと思われる、なので、旧X-2ライダ−が旋回中にする後足の横踏みを滑らない為、傾斜角をつけた方が良いのだが、製作する上で上記の事を踏まえ、ロ−リングセンタ−軸Cに近いところに製作しなければならない、そうすれば、傾斜面の荷重入力でも船体が起きる力が過少となり旋回トレ−ス性が損なわれる事がないのである。
後、製作にあたっての注意点は、レギュレ−ション上、後部ボンドフランジよりステップの一部たりともはみ出しては違反である事と、ステップ上をライダ−は、摺り足的な移動をおこなうので、曲面を連動させたような突起のない3次元平面を構成しなければならないと云う事と、又、旧X-2ライダ−は、後ろ足の踝をシ−トに接触させコ−ナ−する傾向があるので踝の接触面も構成すると云う事だ。
デッキのステップは、ライディングをサポ−トしてくれるアイテムだ、けっしてライダ−の負担になってはいけないと我々は思うのである。
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