ライドプレート概論
| 普通全長が2m以上あるジェットスキーでも、走行中においては、個々の船体形状の差があるが、接水長が1m以下に減少する機種もある。 わずか全長30cmほどのライドプレートが重要な走安の要となりうるのは、走行中の接水長の3割ちかくを占めるからである。 ほとんどの軸流式ポンプの各機種において、ライドプレートのセットアップ角は、船底に対し0°が最良であり、ライダーの体重差によりプラスマイナス1.5°以内の領域にセットアップするのが良い方向である。 また、トリムタブの形状において、ランナバウトとスポーツクラス&スキークラスは考え方が相違するものである。 ランナバウトクラスは、常に水面に対しライドプレートがロール角をあまり持たず接水し、スポーツクラス及びスキークラスは、コーナリング中においてライドプレートは水面に対しロール角を持つからである。 であるから、グリーンクラブのテストにおいて、エクステンション部の長さとロール角に対するヨー角の関係及びピッチ角、操縦安定性が、最大のテスト項目となるわけである。 SXi Proは、ボンドフランジの幅の狭さとローリングセンター軸の高さの関係により(ポンプのランプ曲線形状の問題も一理あるが)直進時、外乱によるポーポイズがスーパージェットより多いのである。 このポーポイズをライドプレートにて減少するには、接水長を延ばすのが一番であるが、コーナリング中にそのエクステンション部が動的浮力を発生させ、リヤステアを阻む一因となるのである。 しかし、コーナリングの良点動的浮力を取れば、ポーポイズが激しくなり、この動的浮力の最大妥協点を決定するためのテストに時間をさかれるのである。 ![]() 直進時は接水長を短くし、粘性抵抗を低減し、ポーポイズ時は接水長を長くするようなライドプレートを実現するために、エクステンション部を5mm段付とし上にあげ、ピッチング角約5°(ポンプ吸い込み口がピッチ角に対しエアードローする寸前の角度)で、接水長が60mm長くなるようにテストした結果が、ただ今売り出している我が社のライドプレートである。 また、トリムタブの形状は、ロール角に対し接水長をどのような比率で減少させ、リヤステアを支援するかにかかっており、バンキングするマシンにおいてテスト結果では、トリムタブの形状が直線的なものは、ロール角に対しリヤステアにおけるヨー角の変化がピーキーであり、あまり良いものではありません(直線的なトリムタブの形状のライドプレートは多く市販されている)。 トリムタブの形状は、ある理論上の3次曲線が最良であり、エクステンション部の最後はポーポイズが少し大きくなるが2次曲線の形状が最良であるとテストで我々は確信をもっております。 皆さんも、バンキングするマシンであれば、ライドプレートのセットアップ角が0°のもので(軸流式ポンプに限る)、トリムタブの形状が3次曲線であるものを購入するのをお勧めします。 |